マットレス ニュートンとは 硬さの指標 選び方

マットレスの硬さを表すニュートン数について詳しく解説します。ニュートン数の意味や測定方法、選び方のポイントを紹介。あなたに合った硬さのマットレスを見つけられるでしょうか?

マットレス ニュートンとは

マットレスのニュートン数とは
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硬さの指標

ウレタンマットレスの硬さを表す単位

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数値の意味

数値が大きいほど硬い寝心地に

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選び方のポイント

体重や好みに合わせて選択

マットレス ニュートンの定義と測定方法

ニュートン(N)は、ウレタンマットレスの硬さを表す単位として広く使用されています。この数値は、日本産業規格(JIS)に基づいて測定されます。具体的には、厚さ50mm±2mmのウレタンフォームの試験片を40%まで圧縮したときにかかる荷重を計測します。

 

測定方法の詳細:
日本家具産業振興会 - JIS K 6400-2 軟質発泡プラスチック―物理特性の求め方―第2部:圧縮特性の求め方

 

この測定方法により、ニュートン数が高いほどマットレスが硬いことを示します。しかし、実際の寝心地は他の要因にも影響されるため、ニュートン数だけで判断するのは適切ではありません。

マットレス ニュートン数と硬さの関係

ニュートン数と硬さの関係は以下のように一般的に解釈されます:

ニュートン数 硬さの目安
200N以上 硬め
150N前後 やや硬め
120N前後 ふつう
80N前後 やや柔らかめ
50N以下 柔らかめ

 

ただし、これはあくまで目安であり、個人の体格や好みによって感じ方は異なります。また、マットレスの厚さや構造によっても、同じニュートン数でも異なる寝心地になることがあります。

マットレス ニュートン数の限界と注意点

ニュートン数には以下のような限界や注意点があります:

  1. 厚さの影響:
    測定は特定の厚さ(50mm±2mm)で行われますが、実際のマットレスはさまざまな厚さがあります。厚いマットレスは同じニュートン数でも柔らかく感じる傾向があります。
  2. 構造の違い:
    多層構造のマットレスでは、各層で異なるニュートン数のウレタンフォームが使用されていることがあり、全体の硬さを一つの数値で表すのは難しくなります。
  3. カバーや詰め物の影響:
    ニュートン数はウレタンフォームのみの硬さを示すため、カバーや詰め物による寝心地の変化は反映されません。
  4. 個人差:
    体重や体型、寝る姿勢によって、同じニュートン数でも感じ方が異なります。

 

これらの理由から、ニュートン数は参考程度に考え、実際に試してみることが重要です。

マットレス ニュートン数と体重の関係

体重によって適切なニュートン数は異なります。一般的な目安は以下の通りです:

  • 50kg未満:100N前後
  • 50kg~75kg:150N前後
  • 75kg以上:180N以上

 

ただし、これはあくまで目安であり、個人の好みや寝る姿勢によっても適切なニュートン数は変わってきます。例えば、横向きで寝る人は肩や腰への負担を軽減するため、やや柔らかめのマットレスを選ぶことが多いです。

マットレス ニュートン数と睡眠の質の関係

適切な硬さのマットレスを選ぶことは、良質な睡眠を得るために重要です。硬すぎるマットレスは体の一部に圧力がかかりすぎて血行を妨げ、柔らかすぎるマットレスは体が沈みすぎて背骨が不自然な状態になる可能性があります。

 

理想的なマットレスは、体重を均等に分散させ、自然な寝姿勢を保てるものです。これにより、以下のような睡眠の質の向上が期待できます:

  • 寝返りがしやすくなる
  • 体の痛みや不快感が軽減される
  • 深い睡眠が得られやすくなる

 

睡眠の質と硬さの関係についての研究:
日本睡眠学会 - マットレスの硬さが睡眠に及ぼす影響

 

ただし、最適な硬さは個人によって異なるため、実際に試してみることが重要です。多くのマットレスメーカーが試用期間を設けているので、これを利用して自分に合ったマットレスを見つけることをおすすめします。

 

以上の情報を踏まえ、ニュートン数は重要な指標の一つですが、それだけでなく総合的に判断してマットレスを選ぶことが大切です。自分の体型や寝る姿勢、好みなどを考慮し、可能であれば実際に寝てみて選ぶのが最も確実な方法と言えるでしょう。